2017-05-17

【宿のお話し】 永遠の旅、依九九九


旅行、それは生活を体験する上での一種の方法である。

旅先、それは数々の風景から成り立つものである。

そして宿、それは落ち着きを取り戻し、旅を回想する場所であり、さらに新しい風景や物語に出会う場所でもある。


花蓮市ミンリー路沿いのタマヌの老樹の木々を抜けると民国路につながる、そこの80番の小さな路地に入ると、静かな路地裏に一つ白く輝いた建物が見える。幾何学的なラインの中にいくつかの彫刻が見える、誰もが立ち止まって見てしまう建築物がそこにある。
これが民国路80番5号にある民宿「依九九九」だ。

全ては娘のために


家族愛なこちらの民宿のオーナーは、優しい娘がいる。娘のある日の言葉をきっかけに、この親子の愛を大切にしたいと思ったオーナーは、自身の経験したことのない民宿業にチャレンジした。これらの過程全て愛とロマンスの実現でもあった。
「私はあなた達を愛している、だからずっと一緒にいてほしい」
これがそのきっかけとなった言葉である。
一体どうすればこのような感情と記憶を永遠のものにすることができるのか?
このとき「民宿」というアイデアが浮かんだ。単純に長く経営できて、自分たちも使える。日ごろお姫様になりたいと願っていた娘のための記憶のお城にもなるという考えたからだ。
そこから、この民宿「依九九九」の計画、運営が始まった。

運よく計画から運用まですべてが軌道に乗り、今に至る。これは全てこの熱い感情がもたらしたとオーナーは信じている。

1999のロマンス

全ては娘から始まった、もちろん民宿の名前も娘に関係する。
娘が1999年産まれなのでそれを漢字で表した「一九九九」にした。しかし、占いの結果、この筆順がよくないことが判明、しかし、この名前を変えたくなかったオーナーに友達が、同じ読み方で字を変えれば良いのではとの提案があった。

そこで「一」を中国語で同じ読みの「依」(イー)に変え、「九」は末永くの「久」(ジョウ)と読みが同じことから「共に末永く」と言う意味を込めてつけた。
これが民宿「依九九九」の名前の由来である。

ここからもオーナーさんの娘に対する愛情を感じられる。

夢の世界


依九九九」は四階立ての一軒屋である。一階が共用スペースになっており、二三階に合計五つの部屋がある。屋上にはくつろげる屋上テラスがある。
そして、各部屋ごとにテーマがあるのが魅力なとこである。

一階:「イギリスの路地空間」設計

「依九九九」の一階に入るとイギリス風の空間に圧倒される。

この空間をイギリス風にしたのは、民宿が狭い路地裏にあるためロンドンの路地のどこか暖かく、静かな空間と似ているからとのこと。
 
また大きなフランス窓が民宿内と外の風景を一体化し、開放感を感じられる。

一階は受付フロントがある他、朝食スペース、ソファー、水飲み器、雑誌などの本も自由に使える。
リラックスしながらもどこかリッチな気分が味わえる、ソファーに座りながら友達と自由なひとときをどうぞ。

二三階:「妹妹」(メイメイ)の世界観

オーナーの娘、「妹妹」(メイメイ)。メイメイは森の夜空、熱気球と冬が好き。生涯お姫様になりたいメイメイの世界観を取り入れた設計になっている。

森の夜空
四人部屋
巨大な葉っぱのシーツに白と紺の壁で森の夜空を再現している。

メイメイの森の夜空はどこか孤独で静かなところ、だけどそこは暖かく安心していられる場所。部屋の木造タイルはそのような温かみを表現している。

冬のソナタ
ダブルルーム(ベット追加可能)
メイメイのロマンの代名詞は冬、ここでの冬は台湾の冬ではなく、北国の冬を表している。

壁画、ライトなどで雪国の風景を再現し、冬の寒さの中でも温かみがある部屋になっている。

熱気球
ダブルルーム
色とりどりの熱気球が、皆を空の旅に連れて行くような雰囲気にさせてくれる部屋。子供の夢の世界を演出した、ストレスを忘れさせてくれる、創造豊かな空間になっている。

プリンセス
ダブルルーム(ベット追加可能)
メイメイのプリンセス像は、可愛らしいピンクのプリンセスではなく、華やかでスマートなプリンセスである。
そのようなメイメイ独特のプリンセス像を再現した、金色をモチーフとした華やか内装になっている。

扉を開けるとプリンセスの代名詞オードリー・ヘプバーンが見える。

記憶
ダブルルーム
親ならば誰もが子供の一番ピュアな時代を目の中に焼き付けていたい。ピンク系の色合いで、オーナーと娘の記憶をとどめた。

オーナーと娘の記憶を残したルームなので、いろいろ思い出の品が飾られている。

壁紙には女性の靴がプリントされたものを使ってる、女の子が女性に変わることを意味している。

「いつか私が可愛がっていたのが、誰かの最愛となる」

そう思っているオーナーの娘への奥の深いプレゼントである。

屋上テラス

大きなロッキングチェアに二組の机と椅子。シンプルな作りで気軽に上がれてくつろげる場所。昼間の澄み渡る青空と夜の美しい夜景、ロッキングチェアに横たわれば、どんな悩みも一気になくなるはず。


階段と踊り場

オフホワイトとグレーの配色の階段、シンプルで素敵な階段です。

踊り場の照明並びデザインは、メイメイの好きな冬景色、熱気球などをモチーフにした作りになっている。
鹿とクリスタル
上昇する熱気球

三階の廊下にはファッションデザインの設計図、ファッションデザイン用のスケルトンモデルが置かれている。デザインに興味があるメイメイのために、オーナーが特別にデザイン学の教授に書いてもらった設計図である。

これらの作品はプリンセスルームの戸を開ければ見えるようになっている。部屋から出れば自分の作品が見える設計だ。

オーナーは設計師と何度も相談の上、建物の隅々にいろんなストーリーがあるように工夫されている。

日常の日々

「依九九九」にいらした際、皆様を出迎えて下さるのは「阿全」(アーチュエン)。
阿全は依九九九」開幕当初からの執事であると同時に朝食を作るシェフでもあります。とても優しく、礼儀正しい好青年です。

朝食タイムは朝8時半~10時まで。
阿全は出来立ての朝食を提供するため、お客様がお起き次第朝食を作るように心がけています。出来立て、盛りだくさんの朝食をぜひご堪能下さい。

サービス

本民宿は観光地花蓮にございます。車のレンタル、タクシー、ガイド又はカヌー、沢登り、ペイントボールなどのアウトドアを体験したい方は遠慮なく申し付けて下さい。こちらの方で手当させて頂きます。
本民宿は、駐車スペースが4つございます。又自転車も無料でレンタルできます。(数に限りがございます、あらかじめご了承下さい。)
花蓮市内の観光スポットは、阿全に伺えば親切にお勧めスポットをご紹介いたします。

旅人は私達の家族です

娘との思い出を残したいために始めた民宿、その思い出を共有するお客様は家族同様のおもてなしをする。これが「依九九九」開幕当初からのモットーであり、今なお守り続けている。全てはお客様が満足して頂けるため、日々全力を尽くしている所存でございます。
オーナーが娘のために建てた城、それは同時に皆様の城でもあります。
一階のフランス窓のように、大きく透明でピュアなおもてなしをいたしていきたいと思ってます。

フロントの前にそびえ立つ黒い馬は、外で走り回り疲れて帰ってきた馬を表している。
「依九九九」はこの馬のように、旅で疲れたあなたを癒してくれる「家」になることでしょう。

お問い合わせ

ダイヤル:0970211999 (阿全)
予約受付時間:午前9時~午後9時
住所:花蓮県花蓮市民国路805
ホームページ:http://www.1999bnb.com.tw/index.html 

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